ビジネス書の要点まとめと実践ノウハウ

『最軽量のマネジメント』は家庭にも活かせるのでは?

ビジネス書の要点まとめと実践ノウハウ
おぎ
おぎ

『最軽量のマネジメント』を読んだ感想と、家庭に活かすために考えていることを書きます。

先日のサイボウズデイズで購入した『最軽量のマネジメント』

サイボウズデイズ当日は山田理さん自身が店頭で売っていた。握手してもらって嬉しかった。

サイボウズは多様性のある会社として知られていますが、十数年前は離職率28%の超絶ブラック企業でした。
(2週間に1回送別会!)

どうやってその中から立ち直ってきたかということは、
『チームのことだけ、考えた』( 青野 慶久著、 ダイヤモンド社、2015年)
にも細かく書かれていたのですが、
『最軽量のマネジメント』は副社長である山田理さんの視点から、マネジメントに特化して書かれた本です。

おぎ
おぎ

僕は『チームのことだけ、考えた』を読んだときに、「管理職は大変だったろうな」と思ったので、今回の本はまさに「読みたい所を出してくれた」感じでした。

そしてこのエントリでは、「この内容って育児や家庭に使えるんじゃない?」と思った僕の妄想を書きます。(笑)

最軽量のマネジメントとは

「最軽量のマネジメント」とは……

「やりたいこと」が言える関係性を職場に作る。
情報を徹底的にオープンにすることで、全員に情報格差が無い状態を作る。
・疑問については質問する責任があり、質問されたことには説明する責任がある。

この3つを徹底することによって、
「マネージャーの負担を軽くしつつ、意思決定の精度を上げる」というマネジメント手法です。

キャンプファイヤー型の組織構造と、本書では表しています。

キャンプファイヤー型の組織構造。

「やりたいこと」が言える関係性を職場に作る

「関係性を職場に作る」というとすごく難しそうに感じますが、山田さんが実行したのはよく知られた手法である「ザツダン」でした。
90人の社員全員と話すため、1日4時間を当てたそうです。徹底的です。

全員が何を言っているのか知っている状態になると、社員が話す
みんなが●●しているから」
みんななんて存在しないことにやがて気がつきます。

ここで山田さんは「100人100通り」の洞察を得るのですが、僕はこの時点で、社員の会社に対する感覚が変わっていたのかなと思います。

・副社長自身が、社員の不満やモヤモヤを聞いてわかっていて、
・誰が何を言っているのか、顔と名前が一致している状態

って、なんだか頼もしいですよね?

本には書かれてないですが、山田さんが頼もしく見えてきて、初めて自分のやりたいことや悩みを言えるようになったというのが、裏にはありそうです。
人間の心理って、意外と単純ですし。

情報を徹底的にオープン

これについては先日のエントリで寝坊報告のこと↓を書きましたが、やはりサイボウズのマネジメントは徹底的に情報をオープンにするのが特徴です。

情報をオープンにできるのは、マネージャーを職位や地位と考えず、「役割」と考えているからです。
かつて成果至上主義だったサイボウズは「競争すること」を諦めていますが、ここにもその思想が反映されていますね。

そして、物事の途中経過が公開されているので、修正や確認がその都度入ります。
一見、効率が悪そうに見えますが、意思決定の精度は上がるので、トップダウンで決まったことが現場の意見で見直し……なんてことにはなりません。

質問責任と説明責任

こちらは『チームのことだけ、考えた』でもありましたが、
 ・疑問に思ったことは、質問する責任がある
 ・質問されたことには、説明する責任がある
という原則です。

サイボウズは公明正大に物事を行うという原則があり、その一環です。
「アホはいいけどウソはいかん」ですね。

でも、これは公明正大以外にも大事な役割があって、意思決定の精度を劇的に上げていると思います。
これは僕の経験則ですが、なにか問題が起きる時は、適切なタイミングで質問がされていれば、防げたことが多いです。

そういう点でも、とても大事な原則です。

最軽量のマネジメントを家庭に活かす

「最軽量のマネジメント」ではキャンプファイヤー型の構造を目指していました。

これは情報がオープンになっている中で、興味関心のあるものに自然と集まって、また離れていく……という形なのですが、これを家庭内で実現できたら良いなと思ってます。

僕が興味を持つことに妻や子どもが興味を持つかどうかはわかりませんが、少なくとも「こうしたことに興味があるんだな」ということは分かります

こうしたことがわかっていれば、
「夫が何をしているのかよくわからない」
「パパが何をしているのかよくわからない」
 ←コレ悲しい(´・ω・`)

といったすれ違いやストレスは避けることができるのかなと思います。
そもそも家庭内の会話でこれらが解決できればいいですが、情報が増えていくこれからの時代に、会話だけでは足りないのかなとも思います。

具体的にどうする?

ざっと思いつくあたりでは、

・LINEに家族のグループを作って、LINEメモにひたすら貼り付けていく。
・FACEBOOKに家族ページを作って、ひたすら貼り付けていく
・専用のアプリを使う

といった感じでしょうか。

我が家で日常的に使うツールはLINEですが、情報の一覧性が他のサービスより低いので、あまり情報を垂れ流すのには向いていないですね。

FACEBOOKページが良さそうですが、カレンダー機能が弱いです。
我が家ではGoogleカレンダーに情報を集約しているので、Googleカレンダーを何とか活かしたい所です。

専用のアプリは、使い続けられる物があればいいですが、カレンダーが独立していたりするのでなかなか良いものがありません。

まだまだ家庭で上手く活かす方法は研究が必要です(゚д゚)

おわりに

『最軽量のマネジメント』について書きましたが、この本の本質は、著者が最後のページに書いていた一文字に集約されていると思います。

「いかにストレスなく仕事をするか」ということですね。

世の中のニュースを見ていても、今必要なことは競争ではなく、もっとリラックスした姿勢で心満たすものを作ることだと思います。

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