正しく実験することの大切さ ~『サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』の感想~

おすすめの本

みなさんこんにちは。おぎのです。

皆さんはサイゼリヤ好きですか?私は大好きです。
イタリアンが手頃な値段で食べられるので、重宝しますよね!
味付けも薄いので、子どもに食べさせるのも安心です。

そんなサイゼリヤですが、あの品質をあの価格で提供しているのは珍しいので、前々からその経営手法が気になっていました。
そこで、サイゼリヤを経営している方の本を読んでみました。

いい内容でしたので、今日はその本をご紹介します!!

著者はどんな人?

著者はサイゼリヤ創始者の正垣泰彦氏です。

東京理科大学在学中に飲食店を興し、一度は家事で消失するも再建。
1968年からサイゼリヤを経営し、現在は会長となっています。

物理学を専攻していたこともあり、合理的・客観的な考え方をもっています。

客観的な数字による経営判断

サイゼリヤの経営で最も特徴的なのは、客観的な数字を元に判断をするということです。

例えば、経営判断が正しかったかどうかを判断する元になる数字は「客数」です。
これは当たり前のようですが、これを「料理の美味しさ」だとか「顧客の満足度」のように、客観的でない数字で判断してしまうことがあります。

本の中で、「経営判断はみんな実験である」という趣旨の一文があり、経営判断を実験と捉えていることから、「実験の前に立てた仮説を正しく検証する」ということを強く意識しているのでしょう。

商品や社内教育についても同じように、「料理の美味しさは食材の質で8割決まる」「人の仕事上のスキルは7割が経験から生まれる」「投資はROI(投下資本を1年で何%回収できるか)が最低でも20%以上見込めること」といったように、具体的な数字を元に経営を行っています。

客観的な数字を用いて経営をすることには、 「なぜその判断をしたのかが明確になる」 というメリットもあります。
これは従業員にとって大切なことです。
判断の根拠が不透明なリーダーにはついていきたくないですよね(笑)

徹底した効率化

サイゼリヤの特徴といえば商品が安いことですが、これは安売りをしているわけではなく、徹底した効率化の結果、お値打ちとなっているのです。

特に効率化で重要なのは「人的生産性の向上」
人的生産性とは、1日の粗利益÷1日の従業員の総労働時間です。
「一日の利益を稼ぐのに、どれくらいの時間と労力がかかったか」の割合ですね。

人的生産性を向上させるには、忙しくないときにできる作業を前倒しで進めるとか、繁忙にあわせて人を増減するといったことを行います。

各店舗の店長には売上ノルマがない代わりに、人的生産性の管理が課せられています。
それぐらい、効率化に力をいれています。

こうすることで、不況でも利益を出せるようになりますし、好況なら利益の幅が増えます。
私はこの部分を読んだとき、とても好きな考え方だと思いました。

経営理念をはっきりと示すこと

この本の中で、「経営理念は仲間を集めるための旗」といった趣旨の話があります。

サイボウズの青野慶久社長が書いた『チームのことだけ、考えた。』やChatwork創業者の山本敏行さんが書いた『自分がいなくてもうまくいく仕組み』でも同じような話が書かれています。

これはとても大切な考え方なんですよね。
会社にとって本当に大切なのは、理想を求める仲間をいかに集めるかということです。
(ちなみに、山本敏行さんの会社では、2日間の体験入社で実際に仕事をしたあとで、チーム全員がOKを出さなければ入社できないという徹底ぶりです)

同士にも近い仲間であるからこそ、良い仕事をすることができたり、仲間のために適切な待遇を用意したりできます。
従業員が幸せになるためには、経営者がこうした考えを持つことが必要です。

おわりに

いかがでしたでしょうか?
経営者の方の本は色々読みましたが、これだけ客観的・合理的な思考が垣間見れる本は珍しいです。

私も普段から客観的・合理的な考え方をしたいとは思っているものの、これは結構難しいことです。
それでも、正垣泰彦氏が本の中で触れているように、「失敗から学んで成功に近づく」ということが大切なのでしょう。

失敗から学ぶためにも、正しく実験することを忘れないようにしたいですね!

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