今回は、これから出産を控えているパパやママに向けて、オススメの育児書をご紹介します。
多くの方にとって、育児ははじめての経験です。赤ちゃんのいる新生活にワクワクする一方で、「ちゃんと育てなきゃ……」という不安もあると思います。
特にママは臨月が近づくと体力的にも精神的にも余裕がなくなってきて、子どもが生まれた後はさらに育児の負担が大きくなります。ですから、子どもが生まれてから子育ての勉強をする時間を作るのは難しくなります。
そこで私は、赤ちゃんが生まれるまでの数ヶ月、夫婦で育児書を読むことをおすすめしています。良い育児書には子育て全体に共通する大切な考え方がつまっているからです。ママ友や親に話を聞いたりするのも大事ですが、人によっては間違った知識を持っていたり、育児の常識が昔と今で違っていることもあります。
また、子育ては
- どの月例・年齢でどういう事が起こるのか
- 起こる問題について、どういう考え方で対応すればいいのか
ということがある程度、固まっています。「今現在の課題」だけでなく「将来起こる課題」についても予習ができるのが育児書の大きな特徴です。
育児書を上手につかうことで、夫婦で子育てをする心の準備ができますし、将来、子どもと一緒に過ごす時間がより一層楽しくなります!それではオススメの育児書をご紹介します!
これから赤ちゃんを迎える家族にオススメの育児書!
子どもへのまなざし
今回紹介する本の中で一番のオススメです。育児書からどれか一冊だけを選ぶなら、私はこの一冊を選びます。
この本には「ありのままの子どもを受け入れる」という子育てで大事な考え方が書かれているからです。この考え方が身についていないと、「”言うことを聞かないから”子どもを愛せない」「”他の子よりも良い子だから”好き」といったような条件付きの愛情で育児をしてしまいかねません。この本を読んでいるのとそうでないのでは、大きな違いがでてしまうのです。
著者の佐々木正美先生は、長年、児童精神科医として子どもと親の悩みに寄り添ってきた方で、先生の代表作がこちらです。まるで佐々木正美先生が語りかけてくるような優しい文章で書かれていて、子どもが生まれる前は勿論、子どもが大きくなってから読み返しても学びがある本です。
子育てハッピーアドバイスシリーズ
『子どもへのまなざし』はとても良い本ですが、単行本サイズでそこそこの文量があります。「気軽に読みにくい……」と感じる方には、こちらの「子育てハッピーアドバイスシリーズ」がオススメです。
この本の特徴は子育てをする両親の気持ちにも寄り添ってくれることです。子育てをしていると自信をなくす日もありますが、この本を読むとそんな自分も認められるような気がしてきます。「かんしゃくを起こしたらどうするか」「赤ちゃんがえりしたらどうするか」といったよくある悩みに対する答えも豊富にあって、実践的な内容です。
特に、『忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス』はパパにぜひ読んでもらいたい本です。
「忙しいパパがどうやって育児参加すれば良いのか」「ママにどれくらい大きな負担がかかるのか」ということが分かりますし、ママに子育てを任せっきりにしちゃいけないということも分かるようになります。
各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと
子育ての情報をインターネットで調べると、「自然分娩が一番」「ワクチンは毒」「親学」といった情報を見かけることがあります。これらはあたかも正しいと主張されていますが、実際はデマであることが多いです。この本はそうした情報を鵜呑みにしないための考え方、知識を各専門家が教えてくれる本です。
必ず目を通しておきたい一冊です。
子育てで困ったら、これやってみ!子どもに伝わるスゴ技大全
YouTubeやテレビでも人気の保育士「てぃ先生」による育児のテクニックがつまった本です。
長年保育士として子供たちと接してきた「てぃ先生」ならではのすぐに実践できるテクニックが簡単な言葉で紹介されているので、「子育てがうまくいかないな」と感じ始めたときに手に取ると良いと思います。
YouTubeにも有益な情報満載ですので、良かったら見てみてください。
産後クライシス
この本は子どもが生まれる前にパパに読んでもらいたい本です。
残念ながら、妻の夫に対する愛情は、出産を通して半分になります。そうした現象のことを「産後クライシス」といい、本書はその「産後クライシス」について解説した本です。産後クライシスについて知ったうえで妻とコミュニケーションしないと、夫婦関係にヒビが入ることもあります。私は「産後クライシス」のことを全男性が知っておくべきだと思います。
詳細は以前に記事を書いたことがありますので、よかったら読んでみてください。
はじめてママ&パパの育児―0~3才赤ちゃんとの暮らし 気がかりがスッキリ!はじめてママ&パパの0~6才病気とホームケア
この本は子どもが出しやすい症状と、その対処法が書かれています。子どもが月齢に応じてどういう風に成長していくのかといった様子も写真付きで解説されているので、家に一冊用意しておくと、いざと言う時に役立ちます。
子どもが小さいうちはとにかく熱を出したり風邪を引いたりします。風邪が治ったと思ったら一週間もたたずにまた鼻水が……というのもあるあるですが、この本を読むとどういう風にケアすれば良いかが分かります。
子どもが幸せになる「正しい睡眠」
子どもが生まれた後にパパママに知っておいてほしいことは、「子どもは大人よりもたくさん寝る時間が必要」だということ。睡眠は子どもの身体だけでなく、心にも大きな影響を与えます。
そして子どもに十分な睡眠時間を与えるには、大人が子どもの睡眠時間から逆算して一日の予定を組まなければなりません。特に子どもが小さい内は19時に寝かせなければならないこともあるからです。遅い時間まで一緒にテレビを見るなんてもってのほかです。
この本ではそうした「子どもの睡眠」がよくわかります。大人も実践することで健康になれますよ。
家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える赤ちゃん快眠メソッド
子どもが生まれてすぐに悩みになるのは「子どもの寝かしつけ」です。
特に生後数ヶ月は2,3時間おきに泣くなんて当たり前ですし、寝かしつけるまでに1時間だっこし続けるというのも珍しくありません。大人も寝ることができずにストレスの原因になったりします。
この本では子どもの睡眠について解説すると同時に、子供も大人もぐっすり眠れる「ねんトレ」について紹介しています。「ねんトレ」を実践することで、寝かしつけのストレスを減らすことができます。
自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方
子どもが3歳を過ぎてくると、褒めること・叱ることが多くなってきます。
しかし、間違った褒め方・叱り方をしてしまうと子どもの自主性を失わせてしまいます。この本ではモンテッソーリ教育の考え方をもとに、子どもの自主性を伸ばす褒め方・叱り方が書かれています。小手先のテクニックではなく、子どもとのコミュニケーションそのものを良くする方法が書かれています。
詳しくは過去書いた記事がありますので、良かったら読んでみてください!
父親としての人間学
この本は日本の教育学に影響を与えた森信三さんが書かれた本です。父親に向けて、次世代を生きる子どもに何を残せるのかについて書かれています。
大切なことは、父親自身が使命を自覚し、それに従った生き方をすること。そうした生き方は哲学や規則性を生むわけですが、その姿が、子どもにとって生き方のお手本となります。
著者は明治時代に生まれた方ですが、その頃から子育ての大切な考え方は変わらないのだと感じられます。今も昔も変わらない「父親として大切なこと」がこの本には書かれています。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
育児書は子どもとの時間をさらに充実させてくれる素晴らしいものです。ぜひ気になった本があったら読んでみてくださいね。
ちなみに育児書を読むときはKindle Unlimitedを使うのがオススメです。スマホがあればすぐに読み始めることができる上に、多くの本を紙よりも安く買うことができます。
月額980円でKindleに登録されている対象の本が読み放題になります。けっこう有名なベストセラーや雑誌も読み放題になっており、月に2冊も読めば元が取れると思います。もしまだ登録していなければこの機会に登録してみてください!